2012年8月3日金曜日

20120703 39週


予定日が近づくにつれ
いつ産まれるのか今日か明日かとなんとなく落ちつかない毎日。

できる限り歩いたり本を読んだりしながらすごしていました。

予定日まであと1週間くらいになった日、今までたまりにたまったネガの整理をして
羽根布団を干してしまったりと身辺整理(?)をしたその夜、
深夜に生理痛をすごく重くしたような激痛で目が覚めました。
しばらくしてひいたのでまた寝て、また痛みで目が覚めてひいてを三回ほど繰り返して
朝トイレに行くと茶褐色のおりものが。血、というほどのものではないけど
これはもしかしておしるしかなと思い助産院の先生に電話。

「朝ごはん食べたら一応おいで~」と言ってくれたので準備。

陣痛からお産までは何を食べてもいいというのをとても楽しみにしていたけど
ケーキ屋さんは早朝なのでどこもあいてなく
仕方ないので夫にコンビニに行ってもらって
クリームの入ったバームクーヘン、ポテトチップス、お菓子を買ってきてもらい
それとトウモロコシをゆでて今まで我慢していたぶんおもいきりお菓子を朝ごはんに。久々のコンソメパンチ、まいうー(超流行語)!

このときは痛みはひいていて10時に助産院に着いたときにもそんなに痛みはなく
先生も「これはすぐじゃないかもしれんね。一応NSTとっとくで」となり
夫は一旦仕事へ。

「今日は帰宅ですかね~」とか言いながら横になってNST(お腹につけるモニター)をとっていると午前11時頃、夜中にあったのと同じ激痛が。「内診するで」と先生がズボっと手をいれ(これがもう痛かった。けど後の陣痛に比べればたいしたことなかった)

「あんたこれ子宮口が開いちゅう。早いと今日の日中には産まれるで。だんなを呼び戻し」

と言われ、すでに帰る気マンマンだった私は

「心の準備が…」とうろたえて先生に「腹をくくれ。」と一喝されました。

そこから間隔を置いて本格的に陣痛が始まり、布団に横になって
陣痛が来るたび痛みにのたうちまわり先生に「いきみを逃がし」といわれながらさすってもらうとだいぶ痛みが和らぎました。

お昼頃夫が到着。この頃には陣痛の間隔はどんどん狭くなってきていて
スイカとかプリンとかなぜか揚げ物(油くさい!と痛みで気が立っていた私ブチキレ)とかいろいろ食べ物を買ってきてくれましたが
なんとかプリンを食べて陣痛が来るたび足を上にパタパタしていきみを逃がしながらひたすら痛みに耐える。マジ陣痛ハンパないです。全ての経産婦さんを尊敬します。

途中あまりの痛みに
「もうムリです…」と弱音をもらし

「こうやって陣痛が来るごとに赤ちゃんと会える時間が短くなるんよ。
大丈夫、あんたならできる」

と先生に励まされ

部屋のすぐ目の前が海から続く川ですが

「潮が満ちてきて川の水位があがってくるのと一緒に陣痛の間隔がせまくなっちゅう。
この子は自然の力に押し出されてきよるね~。」

と言われ へえと思いました。

そしてお手伝いの助産師Kさんも到着。挨拶する余裕もなく
痛みがくると思わずKさんのエプロンを思い切りひっぱってしまいましたが
「ええんよ、思い切りつかみなさい」とやさしく言ってくれ
夫はずっと私の背中をさすってくれ
先生は落ち着いてお産へ導いてくれて

みんなが私と赤ちゃんを見守ってくれてなんだか夢のようだと思いました。

「もうこれは産まれるね」と言われ

布団からよたよた立ち上がり
バスルームに移動してトイレもいってなんとかおしっこをだす。

寝ているより上体を起こすと一気に降りてくる感覚が強まり
立てひざになり夫の肩にあごをのせ、しがみついて上体をあずけ

(首にずっと強くしがみついたせいか途中Kさんに
「ダンナさんの顔むらさき色になっちゅう~体制変える?」と聞かれたけどそんな余裕はなく
「このままいきます!」と私が答え、夫はなんとかがんばってくれました)

ぱちん、と水風船が割れるような感じでジャバーと温かい水がでて破水し

「赤ちゃんの頭が見えとる。髪が黒々しとるで~」

と先生が言ってくれて
痛みもさらにどんどん強まりもう無我夢中で夫にしがみついて
30分後(もっと長い時間に思えた)

立てひざの足の間からつるりという感覚とともに
予定日よりちょうど1週間早く

午後3時30分。娘が産まれました。









初めまして。


父と母はあなたに会えるのをずっと心待ちにしていましたよ。